平成24年上半期(1月~6月)における火災の概要

10月 24th, 2012

平成24年上半期(1月~6月)における火災の概要

火災概要, by admin.

■前年同期と比較すると火災件数が37件減少し、死者が4名、負傷者が13名減少しました。

①出火件数は、前年比37件の減少
出火件数は94件で、前年より37件(28%)減少しました。
火災種別ごとに見ると、建物火災は51件で18件(26%)の減少となり、林野火災が1件で1件減少しました。
車両火災は12件で3件(33%)増加したのに対し、その他の火災は30件で21件(41%)の減少となっています。
②出火原因の第1位が「たばこ」、続いて「放火(疑い含む)」「こんろ」全火災94件を出火原因別にみると「たばこ」が17件(18.1%)で第1位、続いて放火(疑い含む)」16件(17%)、「こんろ」13件(13.8%)、「電灯等の配線」6件(6.4%)、「火あそび」5件(5.3%)の順となっています。
 昭和61年から出火原因のトップとなっていた放火(疑い含む)は、上半期第2位となっています。
③火災による死者は5人、前年比4人の減少
火災による死者は5人で、前年に比べると4人減少しました。火災種別ごとにみると、すべて建物火災による犠牲者となっています。死者5人の内訳は、逃げ遅れ3人、放火自殺者1人、その他1人となっています。負傷者については、18人で13人減少しました。
④建物焼損棟数は減少、焼損面積、損害額は増加
焼損棟数は、67棟で33棟(33%)の減少、焼損面積は、1,840㎡で336㎡(22%)の増加、損害額も1億882万8千円で861万6千円(9%)の増加となっています。

◆火災の原因のトップが「たばこ」
相模原市では昭和61年以降、放火火災が火災発生原因の第1位でしたが、本年上半期は昨年に続き、「たばこ」が第1位で、放火火災が第2位となっています。いずれにしても毎年「放火」「たばこ」が火災原因の上位を占めています。
◎たばこを原因とした火災の多くは、喫煙者の火気管理がしっかりしていなかった場合や不注意等により発生していると言えます。喫煙しているかたは、「たばこ」による火災を防止するため、次のことに留意してください。
◆「たばこ」による火災の発生防止対策
○ たばこの投げ捨てをしない。
○ 寝たばこは絶対にしない。
○ 火のついたたばこを放置しない。
○ 歩行中は喫煙しない。
*******************
◎ 放火による火災から身を守るには、整理整頓と監視が大切です。下記のチェックポイントにそって一度身の回りを点検してください。

◆放火防止のための安全チェック
□ 家の周りに燃えやすいものを置かない。(枯れ草は刈り取っておく。)
□ ごみは、指定された日時に出す。
□ センサー付きライトなどを設置し夜間も家の周りを明るくしておく 。
□ 物置や車庫にはカギをかける。
□ 車やオートバイのカバーには、防炎製品を使用する。

◆火のそばを離れない「天ぷら油火災」
住宅火災の原因で「こんろ」によるものが13件発生し、相変わらず上位を占めています。中でも天ぷら油による火災は、危険性が広く知られているにもかかわらず、なかなか後を絶ちません。「少しだけなら」と火のそばを離れるのは、絶対にやめてください。こんろを使用しているときは、どんな場合でも火を止めるまでは、目を離さないようにしましょう。 
また、食事の支度時間などに電話をかける場合、「火は大丈夫」という一言も忘れずに。

◆つけましたか?「住宅用火災警報器」
火災件数94件のうち、住宅などの建物火災が51件発生しています。
「住宅用火災警報器」は、寝室、階段(避難階は除く)及び台所等に必要です。
市内でも、「通学途中の児童が「住宅用火災警報器」の警報音に気づき、近所の人に知らせ、119番通報など素早い対応により、大事に至らなかった。」というような「効果事例」が、多く寄せられています。
まだ「住宅用火災警報器」を設置していないかたは、早急に設置をお願いします。
既に設置済みの「住宅用火災警報器」については、取扱説明書に従い、定期的なお手入れをお願いします。

<<<平成24年度全国統一防火標語>>>
「消すまでは 出ない行かない 離れない」

                 記事提供:消防局予防課

Back Top